企業の魅力が伝わる!社内イベントの撮って出し映像を採用説明会で活用した成功事例
1章:きっかけは社内イベントの撮って出し映像
社内イベントを撮影した撮って出し映像を、採用説明会で活用したところ、学生の反応が大きく変わり、選考への進行率が向上した事例を紹介します。もともとは社内イベントの記録として撮影した映像でしたが、伝わる社風や社員の表情が非常に自然で、結果として強い採用ブランディング効果を生みました。
本記事では、映像活用に至るまでの経緯、説明会での反応、実際に数字として現れた成果、そして撮って出し映像が採用ブランディングに効く理由を詳しく解説します。社内イベントの映像を採用に活かしたい企業にとって、すぐに実践できるポイントもまとめています。
社内イベントの撮って出し映像を初めて見た瞬間、担当者のAさんは驚いたという。
イベントの進行を記録するために撮影しただけの映像だったが、そこには普段の仕事では見られない、自然で温かい表情をした社員が映っていた。受賞者に拍手を送る姿、緊張しながらも仲間に支えられてステージに立つ様子、ふとした瞬間にこぼれる笑顔。どのシーンもつくりものではなく、会社の空気そのものが映し出されていた。
「こんなに生き生きした表情があったんだ」と、Aさんは純粋に驚いたという。
社内コミュニケーションの強さや、チームとしてのつながり、仕事への誇り。これらは説明資料ではどうしても伝えきれない要素だ。ところが、撮って出し映像には、それらが自然と溢れていた。
もともと採用のために撮影した映像ではない。しかし、だからこそリアルで、余計な演出もない。社風や価値観がそのまま伝わる素材が手元にあることに気づき、Aさんの中で「これは採用にも使えるのではないか」という思いが芽生えた。
社内イベントのための撮影が、結果として採用ブランディングの大きなヒントになる。そんな予想外のスタートでした。
2章:採用担当が感じた確信。説明会でも使えると思った理由
撮って出し映像を見たAさんは、まずその自然さに惹かれたという。
作り込まれた採用動画にはない、社員の“素の姿”が映っていたことが大きかった。説明会では、会社の理念や制度を丁寧に伝えてきたが、どうしても学生に響きづらい部分があった。言葉にしても抽象的になり、結局のところ「どんな人が働いているのか」が伝わらない。
しかし、この撮って出し映像なら、その課題を一気に補えると感じた。
社員同士が支え合う様子、ステージ裏での会話、真剣な眼差し、嬉し涙。どれも台本のないリアルな瞬間であり、見る側に余計な分析をさせず、直感的に社風を感じさせる力がある。
さらに、社内でも「この映像は良い」と話題になり、採用での活用に対して前向きな意見が多かった。
Aさんは迷うことなく、次の説明会で上映してみることを決めた。目的のために作った映像ではなく、日常の延長にある姿こそが、学生に本当の魅力として伝わる。そんな確信があった。
3章:説明会で上映した時の学生の反応
いよいよ迎えた説明会当日。
上映前は会場全体が静かで、学生たちもどこか距離を置いているような空気があった。Aさん自身も「本当に響くのだろうか」と少し不安を抱えていた。
しかし、映像が流れ始めた瞬間、空気が変わった。
スクリーンの明かりが学生の表情を照らし、その目がじっと映像に吸い寄せられていく。社員同士が笑い合っているシーンでは、ほんの小さな笑い声が起こり、受賞者が涙をこらえながら話す場面では、会場全体が静かにその言葉を受け止めていた。
映像が終わると、学生の表情が明らかに変わっていた。
その後の質疑応答では、
「社員同士の雰囲気が良さそう」
「働くイメージが湧きました」
「イベントに込められた想いをもっと知りたい」
といった、これまでになかった具体的な質問が増えた。
説明会の空気がほぐれ、学生が企業に興味を持つきっかけとして映像が大きな役割を果たした瞬間だった。
4章:実際に選考行動に変化が生まれる
上映後のアンケート結果を見ると、参加者の満足度がこれまで以上に高い値を示していた。映像を見た学生は、企業への理解度と好感度が大きく向上していたのだ。
特に顕著だったのは、一次選考への進行率のアップだった。
映像を上映した回では、例年よりも明らかに多くの学生が次のステップに進んだ。これまで離脱していた層が残り、むしろ積極的にアクションを起こす動きも見られた。
Aさんはその理由をこう分析している。
働く人のリアルな表情を見ると、抽象的な会社説明が一気に具体的なイメージとして結びつく。企業の文化や価値観が言葉よりも強く伝わり、安心感や信頼が生まれる。それが「この会社をもっと知りたい」という行動につながったのではないか、と。
数字として成果が表れたことで、撮って出し映像の価値を社内でも再認識され、採用活動での活用が一つの新しいスタンダードになりつつある。
5章:なぜ社内イベントの撮って出し映像はブランディングに効くのか?
撮って出し映像が採用ブランディングに効果を発揮した理由は、映像の持つ圧倒的なリアルさにある。演出されていないので、良いところも、少し不器用なところも含め、企業の“素の部分”がそのまま見える。そこに飾り気がないからこそ、信頼感が生まれる。
特に学生は、企業の雰囲気を敏感に感じ取る。形式的な説明よりも、社員の姿を通して価値観を判断する傾向が強い。
言葉で伝える文化よりも、映像で伝わる空気のほうが、ずっと深く印象に残るのだ。
また、社内イベントは社員一人ひとりの感情が大きく動く瞬間が多い。
その喜びや悔しさ、仲間を讃える空気は、企業の本質が自然と表れる場でもある。だからこそ、そこを撮って出しで切り取った映像は、ブランドメッセージそのものになる。
社風は語るものではなく“にじみ出るもの”。
その真実を最も端的に届けてくれるのが、社内イベントの撮って出し映像だといえます。
6章:採用活動で撮って出し映像を活用するポイント
撮って出し映像を採用に活用する場合、意識したいポイントがいくつかある。
まず、撮影するイベントは、社員同士の関係性がよく現れる場がおすすめだ。表彰式、キックオフ、大規模な社内会議など、感情が動く瞬間が多いほど効果が高い。
次に、映像は長くしすぎないこと。
3〜5分程度が最も集中して見てもらいやすく、説明会の構成にも組み込みやすい。
上映のタイミングも重要です。
説明の最初に流すと空気が柔らかくなり、学生の心のハードルが下がる。
途中で流す場合は、企業理念や特徴に触れた後に差し込むと理解が深まりやすい。
さらに、映像の内容を説明しすぎないこともポイントです。
映像自体が語ってくれるため、補足は最小限で良い。むしろ、学生が自分なりに感じ取れる余白を残しておくほうが効果的です。
7章:まとめ
今回の事例で明らかになったのは、社員の姿こそが企業の最大の魅力であるということです。
そして、その魅力を最も純度の高い形で届けられるのが、社内イベントを撮った「撮って出し映像」でした。
採用のために準備した映像ではなく、日常の延長線上で生まれたリアルな瞬間こそが、学生にとって大きな価値となる。そこには作為がなく、信頼を生む力があります。
社内イベントは、会社の文化や人のつながりが凝縮される場所。
その空気を切り取った映像は、ブランドの本質を語る素材となり、採用活動に確かな効果をもたらします。
Aさんはこう話す。
社員の表情が伝われば、企業の魅力は自然と伝わる。撮って出し映像は、その一番素直な伝達手段だったと実感しています、と。
今後の採用でも、こうしたリアルな映像資産を活かす企業はますます増えていくと思います。

