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社内イベント撮影で絶対に押さえるカット10選 撮影のコツと構成をプロが解説。


社内イベントの撮影に挑戦すると、あとから映像を見返したときに「ここを撮っておけばよかった」と思うことが少なくありません。現場は動きが早く、気づいた時には大事な瞬間が終わっていることもしばしばあります。この記事では、プロが実際の現場で必ず押さえているカットをまとめました。特別な技術がなくても、意識するだけで映像の質がぐっと変わるポイントばかりです。社内共有や採用説明会など、後から幅広く活用できる“使える映像”を残すためのヒントになれば幸いです。


なぜ「押さえるカット」を決めておく必要があるのか

社内イベントの撮影は、一見すると簡単そうに感じますが、実際は思ったほど単純ではありません。イベントは基本的にやり直しがきかず、その瞬間を逃すと二度と撮れない場面ばかりです。あとで素材を見返したときに「肝心な場面がない…」と気づいて落ち込む。これは社内で撮影を担当している方からよく聞く話です。

事前に何を残すべきか整理しておくと、この不安がかなり減ります。プロの現場では、撮るべき流れや象徴的な場面をあらかじめ決めておき、どの角度で撮るかまで頭に入れて現場へ向かいます。これは単に美しい映像を作るためではなく、後から採用や社内共有、周年の記録などに使える「万能素材」を確保するためでもあります。

イベント撮影は、ただ映すのではなく“文化をすくい上げる作業”に近いものです。誰がどんな表情で、どんな空気の中で参加していたのか。そうした温度が残っていると、動画の価値が一気に上がります。本記事では、プロが毎回必ず押さえている10のカットを、現場の感覚を交えて紹介します。


社内イベント撮影で絶対に押さえるカット10選

1. 会場全体が見えるカット

イベントの雰囲気は、会場の空気込みで伝わるため、まずは広く撮っておきます。ステージの照明やスクリーン、会場の広さなど、細かな情報が背景として効いてきます。動画の冒頭に置くと、その日のイベントの“空気”が自然と伝わります。

2. 社員同士の何気ない表情や会話

イベントらしさが凝縮されるのは、社員の素の表情です。久しぶりに会った同僚と話す瞬間や、受付前の少し緊張した笑顔など、作り込まれていない場面ほど企業文化がにじみます。こうした素材は、後から何度でも使える貴重なカットです。

3. 受付や入場の様子

受付はイベントの“始まり”を象徴します。名札を受け取る仕草や案内を受ける場面は淡々としているようで、実はイベントの流れが一番理解しやすい部分でもあります。時間軸を作るのに役立つため、後の編集で非常に便利です。

4. オープニングの拍手や反応

最初の拍手やざわめきは、会場の温まり具合がよく分かる瞬間です。映像の勢いにも関わるため、早めに撮っておくと構成が組みやすくなります。

5. スピーチやプレゼンの寄りカット

スピーチする人の表情は、話す内容以上に多くを語ってくれます。真剣な表情や少しだけ緊張している様子を寄りで押さえると、動画の中で重みのあるシーンになります。声の質感や息づかいがほんの少し入るくらいの距離が理想です。

6. 表彰シーンの顔のアップ

表彰は、イベントの中で最も感情が動く場面です。名前を呼ばれた瞬間の表情や、賞状を受け取る手の震えなど、大きな盛り上がりとは違う繊細な熱が映像に残ります。アップで撮ると、後から見返しても感情が蘇ります。

7. 観客側のリアクション

登壇者だけを映すと単調になります。反応する側の表情も撮っておくことで、映像全体に厚みが出ます。笑ったり身を乗り出したりする様子を見るだけで、その場にいた人たちの温度が伝わってきます。

8. ワークシーンの動き

グループワークやディスカッションがある場合は、社員が自然に動く場面が多いため撮影に向いています。手元のメモやホワイトボードに書き込む姿など、細かな動きが積み上がると映像が生き生きします。

9. 司会や裏方スタッフの動き

ステージを支える人の存在も企業文化の一部です。スタッフが会場を整えたり、司会がスムーズに進行したりする様子は、組織の丁寧さや仕事の進め方がよく出る部分です。

10. 終了後のゆるんだ表情・集合写真

片付け中の軽い談笑や、ほっとした表情の社員は、イベントが無事に終わった息づかいを感じさせます。このシーンは動画の締めに置きやすく、余韻をつくってくれます。


イベント動画を“使える映像”にするための撮影のコツ

せっかくカットを押さえても、撮り方次第で映像の魅力が半減してしまいます。広く撮ったカット、寄りのカット、動きのあるカット。これらを混ぜることで、一本の動画にリズムが生まれます。音も重要で、会場の拍手や笑い声がほんのり聞こえるだけで、臨場感がぐっと増します。

現場では、誰がどこに動くのかをある程度読みながら立ち位置を変えます。経験がある人ほど、次に起きそうな動きを先回りして構図を作っています。

見やすい動画にする構成の考え方

イベント動画の構成は、派手な演出を足すよりも“整理していく作業”に近いです。無理に物語を作ろうとすると、実際の空気とズレてしまうことがよくあります。まずは、イベントの流れを素直に拾い上げて並べるだけでも十分に伝わります。むしろ、出来事が起きた順番のほうが社員の記憶につながりやすく、自然な視聴体験になります。

ただ、単に時系列で並べるだけだと平坦になりがちなので、冒頭には会場のワイドカットや印象的な表情など、“その日の象徴になる瞬間”をひとつ持ってくると映像に入りやすくなります。ここがうまくハマると、最後まで視聴率が落ちにくい流れがつくれます。

また、長さの調整も非常に重要です。三分前後の中尺はイベントの全体像がつかみやすく、式典や総会での上映に向いています。一方、社内ポータルやイントラで気軽に見られるようにするなら、一分ほどの短尺に切っておくと日常的に使い回しやすくなります。

構成は「盛り込む」よりも「無駄を削る」ほうが難しいと感じることもあります。社内イベントの場合、撮影した素材に愛着が湧いて、どうしても全部使いたくなるからです。あえて削る勇気を持つことで、観る側にとって負担のない映像になります。これが結果的に、イベント文化を伝える最も効果的な方法になります。


撮影前に準備しておくと失敗しにくいポイント

イベント撮影は当日の流れに合わせて柔軟に動く必要がありますが、実は“事前準備で7割決まる”と言っても過言ではありません。まずはイベントの全体像をざっくり理解しておくことが大切です。タイムテーブルだけでなく、司会がどこに立つのか、登壇者がどの方向から入ってくるのか、照明が落ちるタイミングなど、細かな情報を把握しておくと撮り逃しが格段に減ります。

もう一つ大事なのが、社員への声掛けです。カメラを向けられると緊張して表情が固くなってしまうことはよくありますが、「特別なことをする必要はないので、そのままで大丈夫です」と一言添えるだけで、ずいぶん自然な姿が撮れます。撮影者の声掛けひとつで映像の印象が大きく変わるのは、現場に立つとよく分かります。

さらに、撮影が制限される可能性がある場所(動線が狭い場所、音が拾いづらい場所、ステージ裏など)は事前に確認しておくと安心です。許可が必要な場面がある場合も、早めに相談しておくほうがスムーズです。

準備が万全だと、当日の撮影は驚くほど楽になります。慌てず、落ち着いて瞬間を拾えるようになるので、映像全体に余裕が生まれます。


まとめ:10カットを知るだけで映像は見違える

今回紹介した10カットは、プロがどんな現場でも必ず押さえている基本ですが、実際に撮影に入ると「どれも重要なんだな」と実感できます。これらがそろっているだけで、イベントの雰囲気が途切れなく伝わり、後から見返しても“あの日の空気”が思い出せる動画になります。

社内イベントは単なる行事ではなく、社員の価値観や関係性が見える大切な瞬間です。その空気を丁寧に拾い上げることで、映像は記録を超え、企業文化を育てる資産になります。

Brand Stock Moviesでは、イベントの規模に合わせた撮影体制を柔軟に整え、当日の撮って出しまで一貫して対応しています。初めて撮影を依頼する企業でも不安なく進められるよう、事前の準備から当日の現場サポートまで丁寧にご一緒します。

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